貧乏でインドアなお気楽ライフ

薄給会社員が綴る雑記ブログです

映画「ライオン・キング」

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あらすじ

プライドランドの王・ムファサに息子・シンバが誕生しお披露目される。

しかしその後、シンバの存在が面白くないムファサの弟・スカーの策略によって、ムファサは亡くなり、その罪をシンバになすりつける。

スカーから国外追放を言い渡されたシンバは、追手のハイエナから逃れたのだったが・・・

感想(ネタバレも含みます)

いきなりですが、私はちょっとハマれませんでした。

映像は綺麗だし、ムファサが神々しかったのも認めます。でもどうしても違和感を感じちゃうんだよね。

そこで何にだろう?って考えた時に、リアルが足りない。アニメだとそんなことは考えもしないのに、実写版というだけでどこかにほんの少しでいいからリアルが欲しいと感じてしまう。

それはたぶん動物たちだけで物語が構成されているから。

結局のところ誰にも感情移入できずに、ちょっと批判的な目でみてしまうことになってしまいました。

まず主役のシンバ。彼が王になるための成長物語であるはずなのに、私には成長したという風には見えないんだよね。成長した?って感じ。

周りに助けられただけで、まだまだ未熟すぎる。それに子ライオンだったころのシンバの子憎たらしいことったらありゃしない。スカーの味方はしたくないけれど、あれじゃあスカーもカチンとくるわね。

子ライオンは無条件にかわいいと思っていたけれど、この映画で覆されてしまった。

成長ということにおいては、イボイノシシのプンバァとミーアキャットのティモンのほうが大きくなったと思う。

ハクナマタタ(どうにかなるさ、くよくよするな)で過去は振り返らず前だけを見て楽しければそれでOKみたいな二人が、スカーを倒すためにプライドランドにナラと何も言わず勝手に帰ったシンバの後を追って助けになろうとするなんて、人が良すぎる。

そんな二人をシンバが全然気にかけていなかったのもなんかムカつく。

結局、ナラと再会したことでケツを叩かれ、感傷的になりプライドランドを取り戻すぞーっていう勢いだけで戻っただけで、後は行き当たりばったり。

なんかモヤッとする。

見方を変えるとシンバって、調子がいいだけのウザい男の条件を結構持ってるような気がしてきた。

王の息子ってだけで無条件に王の座が約束されている。だけど唯一好意的な目で見るとすれば、最後はスカーを倒して王の座を取り戻したこと。

それでもやっぱりモヤッとしちゃうなぁ。 

監 督:ジョン・ファブロー
出演者:ドナルド・グローバー ビヨンセ セス・ローゲン ビリー・アイクナー アルフレ・ウッダード キウェテル・イジョフォー ジェームズ・アール・ジョーンズ