内容
テーマは全部で六章、「結婚したい女たち」「男と女の利害関係」「女は損なのか?」「人はなぜ不倫を許さないのか」「女はどう育つのか」「死ぬことと、生きること」
この6つのテーマについて、林真理子さんと壇蜜さんが対談しています。
感想
とにもかくにも壇蜜さんの感性がとても素敵です。
林真理子さんのまえがきにも
こんなすごい女の人見たことない。それにひきかえ私は本当にふつうのおばさんだと思った。
とあるのですが、本を読んでみるとそれが単なる謙遜でもないことがよくわかります。どの対談も面白く読ませていただきました。
その中でも私が好きなのは「ハイリスク・ノーリターンから蘇る自分のすごさ」ってやつ。ノーリターンだと薄々わかっていながら敢えてそれをやる。
そしてその必要性を説いているんですよね。なるほどと思う反面、これは難しいぞ、って思ってみたり。
このことに限らず、壇蜜さんは常にリスクや犠牲を払う用意があるっていうか、うまく言えないけれど、生きている以上自分だけが傷つかないで済むようにするのは、人生損しているって思わせてくれる人だなぁと思いました。
そして私が不思議に思うのが、「離婚できないのはご先祖様のせい!?」で、林真理子さんが明かした、旦那にいくら腹が立っても別れられないのは、旦那様のご先祖様があなたを放さないからだと占い師に言われ、納得したというくだり。
世間は霊の話とかはうさんくさいと斬って捨てるのに、ご先祖様がと言われるとなぜだか否定しない、妙に納得してしまう。あれはなぜなんでしょう?
やっぱり人は信じたいものを信じるからなのかなぁ?
林真理子さんでもご先祖様がと言われると、納得してしまうということがちょっと意外でした。
そして最後のお楽しみが壇蜜さんのあとがき。これを読めばもう1回読まずにはいられなくなりますよ。